ブルーイノベーション、LiDAR搭載屋内用球体ドローンELIOS 3用放射線検知・計測アタッチメントの販売開始へ

ブルーイノベーション、LiDAR搭載屋内用球体ドローンELIOS 3用放射線検知・計測アタッチメントの販売開始へ

原子力施設の通常時・緊急時の点検に即応、リアルタイム3Dで放射線量と漏洩位置を把握

ブルーイノベーションは6月26日、飛行経路中の放射線の検知・計測と漏洩位置の特定ができるLiDAR搭載屋内用球体ドローンElios 3用アタッチメント「ELIOS 3 RADペイロード」の販売を9月1日に開始すると発表した。


ELIOS 3 RADペイロードの放射能センサー(左)と取り付け後のELIOS 3(右)


飛行中のリアルタイム線量確認画面(左)と、飛行後に3D生成される線量と位置情報

「ELIOS 3 RADペイロード」は放射線センサーと専用アプリで構成。ELIOS 3が標準装備しているペイロードに取り付けるだけで、リアルタイムかつ遠隔での正確な放射線検知・計測が可能になる。速やかな補修計画の策定による施設の早期復旧と対策実行、点検員の負担軽減と安全確保を実現すると見込む。

極小空間を含め施設の空中を自在に移動できるため、管理区域外や保全区域外などから操作し安全に放射線を検知・計測できる。

飛行経路を3D点群マップで可視化し、放射線の漏洩位置と線量を全体および任意ポイントごとに、正確に把握できる上、撮影動画や実画像と組み合わせることで現場の状態をリアルタイムにつかめる。

放射線に関わる点検や緊急時対応以外には、「E3 RADペイロード」を使用せず通常の施設点検や3D測量などのデータ収集・作成が可能。

原子力発電所は施設の通常点検時や、万が一の緊急時に放射線漏洩の確認や、漏洩が疑われる際にはその位置を把握し、線量を正確に計測する必要がある。従来は、点検員が放射線検出器を手に現場に立ち入り計測するため、被ばくが避けられず安全性に課題があった。

また、事故などの緊急時には点検員も施設内に入れないため、自走式ロボットによる放射線の検知・計測が試みられるが、自走式ロボットは縦方向の移動ができない上、施設内部が瓦解している場合は移動が制限され、点検できる範囲に限界があることがデメリットだった。

ブルーイノベーションはこれまで、電力やプラントなど多くの施設でELIOSシリーズ導入による柔軟な点検体制の構築、危険作業や膨大なコストへの対応、労働力不足などの課題を解決してきた。今回、飛行しながら3Dでリアルタイムに放射線計測できるELIOS 3 RADペイロードのリリースにより、原子力施設においても点検プロセスの効率化やDX化、緊急時点検に即応する点検体制の構築、点検員の安全確保に貢献することを目指す。

北米で実施されたELIOS 3 RADペイロードの飛行テスト映像

(藤原秀行)※いずれもブルーイノベーション提供

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