千葉・流山の大型物流施設開発プロジェクトALFALINK、全て満床で「大成功」と評価

千葉・流山の大型物流施設開発プロジェクトALFALINK、全て満床で「大成功」と評価

日本GLP・帖佐社長、今後の開発にも意欲

日本GLPの帖佐義之社長は7月4日、千葉県流山市で竣工した物流施設「GLP ALFALINK流山4」で記者会見した。

帖佐社長は「竣工時点で、全て満床で迎えられる。開発事業者としてこれほどの結果を望めないくらい大成功した」と評価。「その裏には地域の方々のご理解とご協力、カスタマー(入居企業)の皆様の共感が欠かせない要因になっている」と分析、謝意を述べた。

また、特定エリアで大型物流施設を集中して建設する「ALFALINK(アルファリンク)」を含めた今後の物流施設開発に関し、事業機会があれば積極的に臨んでいく姿勢をあらためて強調した。


会見する帖佐社長


「流山4」の外観(日本GLP提供)

帖佐社長はこれまでの物流施設開発を振り返り、「かつては安全や機密性を最優先して、関係者以外立ち入り禁止とか、ひどいところは不審者発見次第すぐに通報といった、ものものしいのが物流施設だった。それと真逆のことをして(施設内の設備を開放するなど)地域の方々をウェルカム(歓迎)するというのがこれほど喜ばれるのであれば、もっと日本GLPの施設造りのコンセプトに取り入れていこうということで生まれたのがOpenHubなどのALFALINKの考え方だ」と説明。

「これだけのプロジェクトが満床で(完成を)迎えられたのに大きな手ごたえを感じている。まだまだ物流不動産業界は発展していくものだと考えており、いい事業機会に恵まれれば、積極的に取り組んでいきたい」と述べ、ALFALINKプロジェクトを含めて、開発の機会を捉えていくことに自信を見せた。

「ALFALINK流山」に関しては「トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴い物流現場の混乱が懸念されている『2024年問題』に対応し、サプライチェーンの幅広い機能を実現できるようにして待機時間の削減など(の要望)に応えている。トラックターミナル機能を持っている企業に入居していただき利便性も高めている」と語り、物流業界が抱える課題への対応のための取り組みを進めていると強調。

「まだまだできることが出てくるのではないかと感じているので、既にやっていることと合わせて、その先に何があるのか考えていきたい」と語り、物流施設の機能を進化させ、輸配送効率化などにより一層貢献していくことに意欲をのぞかせた。

(藤原秀行)

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