ニコン、モーダルシフトでSHKライングループの中国~首都圏間高速フェリー輸送利用開始

ニコン、モーダルシフトでSHKライングループの中国~首都圏間高速フェリー輸送利用開始

陸送比でCO2排出7割減見込む

SHKライングループは7月26日、グループの物流事業会社マリネックスが展開する、中国と首都圏を高速フェリーでつなぐ「“Ferry to Ferry”サービス」を、2023年度からニコンが活用を始めたと発表した。

ニコン中国子会社からの精密機器製品の輸送に利用。高度な品質の輸送モードの確保と同時にCO2排出削減も図っている。

“Ferry to Ferry”サービスはSHKライングループのグループ船「蘇州下関フェリー」(中国・太倉~下関間定時就航、SSF)と東京九州フェリー(横須賀~新門司間毎日就航、TQF)を接続し、日中間一貫輸送を展開している。

スケジュール管理が容易な定時性のほか、定温定湿の輸送環境、RORO荷役作業による低振動・低衝撃のスピーディーな荷役がメリット。

ニコンはこれまでも、取扱製品の特徴からフェリーの輸送環境と荷役環境に注目し、中国からの製品輸送にSSFを利用してきた。一方、下関から横浜の同社ロジスティクスセンターまでの輸送はトラックによる陸送だった。

トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴い物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」への対応を迫られるとともに、環境負荷低減も重要な経営課題となる中、ニコンは昨年7月に就航したTQFの航路と定時運航の利便性に着目。マリネックスと新たな物流網の構築に向けた協議を重ねていた。


(SHKライングループ提供)

ニコンは国内輸送をTQFに切り替えることで、輸送品質が向上するほか、定時性の担保やドライバー不足の問題もクリアできると期待。加えて、海上輸送利用によるCO2削減効果(陸送対比70%程度削減)も見込めると話している。

(藤原秀行)

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