名古屋港管理システムへのランサムウェア攻撃、現時点で外部への情報漏洩確認されず

名古屋港管理システムへのランサムウェア攻撃、現時点で外部への情報漏洩確認されず

リモート接続機器の脆弱性確認

名古屋港運協会は7月26日、名古屋港コンテナターミナルで7月4~6日、サイバー攻撃を受けて管理システム「名古屋港統一ターミナルシステム(NUTS)」に障害が発生、コンテナの積み下ろしがストップした問題に関し、トラブルの経緯などを報告した。

障害は愛知県警やシステム保守会社によると、同協会のサーバーがランサムウェア(身代金要求型ウイルス)攻撃を受けたためと判明。「リモート接続機器の脆弱性が確認されており、そこから不正なアクセスを受けたと考えられる」との見解を示した。

一方、同協会に送られてきた脅迫文には身代金額が記載されておらず、同協会としても攻撃者に連絡していないと説明。現時点で外部への情報漏洩の形跡は確認されていないという。

今後の対応として、リモート接続機器やサーバーへの不正アクセス防止の拡大強化を図るとともにシステム内のログ情報やバックアップを充実させ、より高度なセキュリティ対策の実現を目指す。


名古屋港飛島ふ頭東側直線バース(名古屋港管理組合提供)

(藤原秀行)

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