岩谷産業が国内初、大阪万博で水素燃料電池船を旅客運航へ

岩谷産業が国内初、大阪万博で水素燃料電池船を旅客運航へ

エネルギーの魅力と有用性を世界に発信目指す

岩谷産業は7月20日、2025年開催の大阪・関西万博で、大阪市内の中之島ゲートから大阪・関西万博の会場となる夢洲をつなぐ航路に、国内で初めて水素燃料電池(FC)船を投入、旅客運航を行うと発表した。

運航は京阪グループの大阪水上バスに委託する方向で準備を進めている。

FC船は2021年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として採択されりた。従来の内燃機関船と違い、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない高い環境性能を有する上、においや騒音、振動がない点もメリット。

船舶のデザインはカーデザイナーとして世界的に有名な山本卓身氏に依頼。水素の先進性を遡及するため、未来を感じられる斬新なデザインを採用した。

岩谷産業はFC船を海上の「動くパビリオン」と位置付け、万博会場までの移動を特別な体験に変えることで、水素エネルギーの魅力と有用性を世界に発信していきたい考え。


FC船の外観

航路は、川船と海船が行き来し水都大阪構想の重要な拠点となる中之島ゲートから大阪有数の観光スポットの近傍に位置するユニバーサルシティポート(UCP)を経由し、大阪・関西万博会場となる夢洲をつなぐ予定。


運航航路(予定)

<水素燃料電池船の概要>
サイズ 全長30m × 全幅8m
総トン数 約120トン
定員 150名
船速 10ノット(およそ時速20km)

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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