シャープ、カラー電子ペーパーディスプレイ 2機種発売

表示書き換え時以外は電力不要

シャープは8月9日、消費電力が0Wで表示保持が可能な電子ペーパーディスプレイ「ePoster」のカラーモデルを発売すると発表した。25.3型の「EP-C251」と13.3型の「EP-C131」の2サイズ。

電子ペーパー分野の世界最大手、米E Ink Holdings（イー・インク・ホールディングス）の電子ペーパー技術を搭載、新たにカラー表示に対応した。

カラー電子ペーパーディスプレイ「EP-C251/C131」設置イメージ（ハメコミ合成、プレスリリースより引用）

紙のような高い視認性と、必要な時に表示を書き換えることのできる電子ペーパーディスプレイの特長に、カラーの豊かな表現力を加え、利用シーンを大きく拡大。電力を必要とするのは表示を書き換える時のみで、一度表示すれば電源を抜いてもそのまま表示を保持できるのがメリット。

薄型・軽量のため、ワイヤーによる吊り下げなど自由に設置できる。これまで電源供給や耐荷重などの課題からデジタルサイネージの設置が難しかった場所に加え、紙のポスターの置き換えとしても対応可能。商業施設・店舗での案内板や広告表示、飲食店におけるメニュー表示など多様な用途を想定している。

表示コンテンツはUSBメモリーで簡単に更新できるほか、スマートフォンからの操作でも書き換えが可能。シャープ独自のコンテンツ配信・表示システム「e-Signage S」（別売）と組み合わせれば、ネットワーク経由での表示更新に加え、複数台の一括表示書き換え、日時指定更新などにも対応する。

■利用シーン（イメージ）

カフェの店舗ポスター

レストランの卓上メニュー

スーパーマーケットのセールポスター

調剤薬局カウンターのお知らせ表示

イベント会場の案内板

コンビニ店舗の販促表示

■主な仕様

（藤原秀行）