「空飛ぶクルマ」などエアモビリティも併催、過去最多の250社・団体が出展予定
日本UAS産業振興協議会(JUIDA)とコングレは5月29日、ドローンに関する大型展示会「第8回 Japan Drone 2023 -Expo for Commercial UAS Market-」と、「空飛ぶクルマ」などに関する「第2回 次世代エアモビリティ EXPO 2023 -International Advanced Air Mobility Expo-」を6月26~28日の3日間、千葉市の幕張メッセで開催するのに合わせて、展示内容などの概要を公表した。
ドローンの機体や新技術に関する国際展示会と並行して、国内外の有識者らによる国際コンファレンス、併設イベントも実施。ドローンの産業利用普及へ情報発信に努める。開催規模は2つの展示会を合わせて、過去最高となる出店者数250社・団体、来場者数は延べ1万8000人を予定している。
「Japan Drone 2023」は今年で8回目を迎え、今回は「The Future is Here:ドローンおよび次世代エアモビリティの未来はここに!」をテーマに設定。
昨年12月に政府が改正航空法を施行、ドローンが有人地帯上空で補助者を置かず目視外飛行する「レベル4」を解禁したのに伴い、物流や建築物の外壁点検など多様な領域でドローン導入が進むと期待。
「安全運行のための基準づくりと理解促進」のほか、技術面で「軽量化」「高精度化」「長時間稼働」「運用目的にあった機体の性能向上」「衝突回避技術や自律性向上などの技術開発」が求められているのを踏まえ、「Japan Drone 2023」では各テーマでドローンを活用する事業者と、技術提携や製品供給を目的とする事業者の具体的な商談、情報交換を通じて課題解決を支援する。
空飛ぶクルマ(eVTOL)の社会実装に向けて「The Future is Here」をテーマに設定し、昨年と同じく、「Japan Drone」と併設する形で、次世代エアモビリティ産業におけるサプライチェーン創出の国際展示会として「第2回 次世代エアモビリティEXPO 2023」を実施する。
ロジビズ・オンラインは「Japan Drone 2023」のメディアスポンサーを務めている。
昨年の「Japan Drone」会場の様子
◆イベント構成(1):国際展示会
■Japan Drone 2023
「防災や減災に対応する製品、技術、サービス」に関する製品・サービスのほか、「機体登録、機体認証、操縦ライセンス制度、スクール」「物流、運行管理システム、測量・点検」「耐久性、品質向上、高効率な運航のためのシステム開発」といった展示構成で企業・団体・自治体がブースを展開。大型ドローンゾーンや次世代エアモビリティ実機・模型の展示、出展者ワークショップ、フライトのデモンストレーションエリアも設置する。
■次世代エアモビリティ EXPO 2023
空飛ぶクルマ(e-VTOL)の社会実装に取り組んでいる省庁、自治体、国内外の企業、関連メディアを含め、国の政策、ロードマップ、各事業者の取り組み、航空会社、国内外のトップサプライヤーの取り組みなど、横断的な主催者テーマ展示ゾーンを設ける。
【参加予定団体・企業】経済産業省、国土交通省、ANAホールディングス、日本航空、大阪府(空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル)、 2025年日本国際博覧会協会、テトラ・アビエーション、ロールス・ロイス ジャパン、丸紅、日刊自動車新聞社、EVE Air Mobility、自治体事例紹介、Team EXPO 共創チャレンジ、JUIDA、コングレ(順不同)ほか。
特別協力:日本政策投資銀行(DBJ)、日刊自動車新聞社
◆イベント構成(2):国際コンファレンス
ドローンの社会実装の促進と目視外飛行の実現、空飛ぶクルマの有人飛行の実現に向けた基調講演、特別講演、MOBILITY PROFESSIONAL SEMINAR、出展者コンファレンスなど、全31セッションの講演を開催する予定。有料セッションの聴講チケットは、販売ページ( https://eventregist.com/e/6LPyXDhn0sC2 )から購入することが可能。なお、全ての講演はリアル会場で実施し、オンライン配信は行わない。
■見どころ
<テーマ(1)>IITデリー校IFHCドローン技術パークのインパクト
所属:Technology Innovation Hub of IIT Delhi(IHFC)
講師:Prof. Subir Kumar Saha
<テーマ(2)>運行管理実現に向けて(仮)
所属:シングルヨーロピアンスカイ航空管制研究共同実施機構(SESAR)
講師:David Batchelor ほか
<テーマ(3)>UAMのビジネス展開とEve Air協力プロジェクトの世界展開について
所属:Eve Air Mobility
講師:Augustine Tai
◆イベント構成(3):併催イベント
■Japan Drone & AAM Awards 2023
審査員と来場者からの投票によって、出展者の中から分野ごとに年間ベストドローン&次世代エアモビリティを表彰。対象は(1)ハードウェア部門(2)ソフトウェア、アプリケーション部門(3)Advanced Air Mobility部門――を予定している。
■ドローン×SDGs
「ドローンがつくる、持続可能な世界」をテーマに、出展各社のSDGsに関する製品・サービスとの関わりや企業としての取り組み事例など、パネル展開にて紹介する。
■Drone Movie Contest 2023
地方創生や映像による観光誘致、ドローンの撮影技術の向上を目的に、デジタルハリウッド ロボティクスアカデミーが主催となってドローンを使った空撮コンテストを実施し、優秀な作品を表彰する。自治体が取り組む「ドローン×地方創生」に協力した各地域の自治体や参加団体の映像もエントリーされる。
◆開催概要
名称:Japan Drone 2023 | 第8回 / 第2回次世代エアモビリティEXPO 2023
会期:2023年6月26日(月)~28日(水)
時間:10:00~17:00
会場:幕張メッセ 展示ホール5・6(リアル開催のみ)
出展者数:250社・団体(2展合計予定)
参加登録者数:18,000名(2展合計予定)
入場料:2,000円(税込) 事前来場登録により無料(一部コンファレンスセッションは別途チケット購入が必要)
公式WEBサイト:https://ssl.japan-drone.com/
(藤原秀行)