取引額拡大に対応、将来のフォワーディング事業展開にも活用へ
越境ECを手掛けるZenGroup(ゼングループ、大阪市)は8月29日、大阪府東大阪市で新たな物流センター「楠根(くすね)物流センター」の運用を10月1日に開始すると発表した。
越境EC取引額は2023年6月期で120億円(前年比17.6%増)に到達し、今後も成長が見込まれるため、既存の吹田物流センター、門真物流センター、東大阪物流センターに加え、4カ所目の新拠点を立ち上げることにした。商品量拡大へ柔軟に対応し、世界の顧客に対して安全かつ効率的な配送を提供できるようになると見込む。
新センターが入る施設外観(ZenGroup提供)
同社は海外向け購入代行サービス「ZenMarket」、海外向けサブスクリプションボックスサービス(定期購入サービス)「ZenPop」、越境ECモール「ZenPlus」、海外プロモーション代行サービス「ZenPromo」を運営。会員数は190万人を超え、世界174カ国・地域へ600万点以上の商品発送を手掛けてきた。
物流センター概要
名称:楠根物流センター
所在地:大阪府東大阪市楠根2丁目8-6
延床面積:約4,300㎡
天井の高さを低く抑え、エアコンの効果的な冷却を可能にすることで作業環境の最適化を図っている。
楠根物流センターは長田駅から徒歩10分。大阪地下鉄の中央線と近鉄のけいはんな線の2路線が乗り入れし、アクセスがスムーズで、JR徳庵駅からも徒歩10分のため、労働力確保の面でも強みを持つ。
同社は2024年以降、フォワーディング事業の展開も計画しており、新拠点を活用し、新たな領域への進出を盤石に支えられる体制の構築を目指す。
(藤原秀行)