VECTRIX、小型商用EV「I-Cargo」の量産型市販モデルを10月1日発売

VECTRIX、小型商用EV「I-Cargo」の量産型市販モデルを10月1日発売

家庭用電源対応の充電器提供、荷物用の純正大型ボックスも

シンガポールに本拠を持つEV(電気自動車)メーカーVECTRIX(ベクトリクス)の日本法人VECTRIX JAPANは9月4日、交換式バッテリーと傾かない車体を採用した小型商用EV「I-Cargo(アイカーゴ)」の量産型市販モデルを、10月1日に発売すると発表した。

「2024年問題」へのソリューションとして小型商用EVに関心と期待が集まっていると判断。「I-Cargo」がラストマイル輸送に最適化する装備の1つとして、運送事業者のニーズにきめ細かく対応できる純正の大型ボックスを市場に投入することにした。

価格は車体とバッテリーの合計で税別138万5000円。


旗艦店「VECTRIX Tokyo Ginza Gallary」に入庫した市販モデル1号車

販売車両に付属する標準の充電機器として、家庭用100V電源に対応したEV普通充電器を提供するため、充電のための新たな設備投資が不要。保証期間は車両が2年間(または1万5000km)、バッテリーは3年間と設定している。ユーザー向けのアフターサポートにも注力する予定。

●「I-Cargo」の主なスペック
 Type:電動3輪カーゴスクーター/登録区分:側車付軽二輪自動車/免許区分:普通免許/全長:2,130mm ✕ 全幅:1,020mm ✕ 全高:1,815mm/重量:280kg(バッテリー搭載時)/乗車定員:1名/駆動モーター定格出力:3kW ✕ 2(左・右)最大出力:6.5kW /バッテリー容量:4.2kWh/充電時間(車載充電):約4時間 /航続距離:70〜80km/最高速度(スポーツモード):60km/h(ECOモード):20km/h/最大積載量:100kg(荷台ボックス含む)/充電方式(車載充電):AC普通充電MODE2 100V〜220V 16Ah (バッテリー単体充電):DC普通充電100〜220V 10Ah
※以上の仕様は予告なく変更する場合がある

●価格表
車両本体:98万9,000円
バッテリー:39万6,000円(2個1セット)
合計価格:138万5,000円(税別)

荷台に搭載できる700リットルの大型ボックス、純正「ドライラージボックス」を開発。上下に大きく開く開口部は荷物を出し入れしやすく、特注の仕切り板(棚板)はリブ厚50mmの頑丈タイプで、最大積載重量100kg(ボックス重量を含む)までの荷物を安全に運べるようにしている。用途に合わせて棚板を追加したり、金具類を強化したり、会社のロゴマークやコーポレートカラーで自由にラッピングしたりすることにも対応。10月1日より受注を開始する。


標準仕様のボックス(右)に用途に合わせて棚板を追加することもできる(左)

●「ドライラージボックス」(標準仕様)の主なスペック
適合車種:VECTRIX「I-Cargo」専用/全幅:950mm ✕ 奥行:710mm ✕ 全高:1,100mm/容量:約700リットル/最大積載重量:100kg(荷台ボックス含む)/材質:FRP(白ゲルコート仕上げ)/フタ:上下分割開き/ダンパー(上フタ):ガスダンパー ✕ 2/ヒンジ(下フタ):ストッパーヒンジ(開閉100度)✕ 2/棚板仕様:脱着可能式棚板1段/錠前:番号共通タイプ/間口:防雨仕様/底面:硬質ウレタンマット10mm

●価格表
標準仕様:15万8,000円(税別)
オプション例:棚板追加(1枚:1万5,000円/最大3枚まで)
       トルクヒンジ(2個1セット:6,800円/180度開閉)
       錠前(番号違いタイプ:3,800円)など

(藤原秀行)※いずれもVECTRIX JAPAN提供

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