三菱ロジスネクスト、「ΣSynX」搭載の新型無人フォークリフト2機種を公開

三菱ロジスネクスト、「ΣSynX」搭載の新型無人フォークリフト2機種を公開

「国際物流総合展」に出展、円滑な操作実現

三菱重工業と三菱ロジスネクストは9月11日、三菱重工グループが独自に開発した自律化・知能化ソリューション「ΣSynX(シグマシンクス)」を単体製品として搭載することを目指し開発中の新型無人フォークリフト「AGF-X」「DECCO」2機種を、9月1 ~ に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる「国際物流総合展2023第3回INNOVATION EXPO」で公開すると発表した。

両機種による無人物流オペレーションを初めて実演。三菱重工グループが描く“人と機械が調和した未来の物流”をデモンストレーションし、物流現場へ柔軟に調和できる高い生産性・安全性を備えた新たな物流ソリューションを提案する予定。

新型機のAGF-Xは高性能のレーザーセンサーを活用した「LiDAR SLAM誘導方式」とΣSynXを搭載することで、柔軟かつ効率的なオペレーションや、熟練オペレーターのようなスムーズな荷役動作を実現するのが特徴。

DECCOは両社が共同で開発を進めている、ΣSynXを搭載した次世代AGFのコンセプトカーで、AIを活用した安全対人コミュニケーションを可能にするほか、車体をコンパクトなサイズに収め、その場で旋回できるようにしている。

自動ピッキングソリューションは、キリングループとの共同実証を完了しており、従来は作業者が考えながら行っていたピッキング作業を、ΣSynXに搭載される独自開発の最適化エンジンや統合制御システムによってAGF・AGV・パレタイザーを連携させ、一連の作業を賢く自動化する。

熟練オペレーターのノウハウをWCS(倉庫制御システム)に実装し、加えてフォークリフトオペレーターの「匠の技」をAGF-Xに搭載することで、柔軟な自律運転や有事の際のオペレーターとの協業を可能にし、賢い倉庫運用を実現できると見込む。

他にも、リチウムイオンバッテリー搭載タイプ「ALESIS」をパネル・映像展示で紹介する。長時間連続稼働やメンテナンスフリーを実現し、作業効率向上と運用コスト・環境リスクの低減が可能という。

(藤原秀行)※いずれも両社提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事