成長受け資金確保、累計で403億円に
物流など向け単発バイトのマッチングアプリを手掛けるタイミーは9月25日、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行の3行と個別に総額130億円のコミットメントライン(融資枠)契約の新規・追加締結を実施したと発表した。
マッチングアプリの利用が伸びており、今後も成長が見込まれるため、事業資金を確保する。
(タイミー提供)
タイミーは昨年11月にも金融機関8行から総額183億円を借り入れることを公表した。その際と同様、今回の資金調達も無担保・無保証で、新株予約権など希薄化につながる条件は設定しておらず、借入金利はAll-in costで年利1.0%未満となっている。
同社が2018年8月のサービスリリース以降、借り入れを含む累計調達額は約403億円に達した。
タイミーによれば、飲食業や物流業、小売業などに加え、最近はホテルやレンタカー、農業の分野で利用が急増。7支社を中心に日本全国で利用者の開拓を進めるとともに主要エリアでテレビCM放映などのマーケティング活動を積極的に行った結果、地方でのニーズも伸びている。
調達した資金で人材採用やマーケティング活動をさらに積極的に実施するほか、地方展開にも注力する構えだ。
(藤原秀行)