事業成長の足掛かりに、国際ネットワーク強化も
三菱倉庫は10月3日、米国の連結子会社を通じ、米国と英国で医薬品・ヘルスケア関連の物流などを手掛けるCavalier Logistics(キャバリエ・ロジスティクス)のグループ4社の買収手続きを同日完了したと発表した。
買収の方針は今年4月に公表していた。買収額は開示していない。
医薬品の世界最大の市場で現在も成長が続いている米国と英国の両国で、キャバリエ・ロジスティクスグループを足掛かりにして医薬品・ヘルスケア製品関連の物流サービス拡大を図る。併せて、同グループが展開している米国政府向けの物流サービスについても承継、発展させていきたい考えだ。
買収後もキャバリエ・ロジスティクスグループのブランドは維持。同グループが運営している34カ国・34社のフォワーダーが加盟する団体「Pharmaceutical Logistics Network(PLN)」を活用し、医薬品の国際物流ネットワークを強化していくことも視野に入れている。
(藤原秀行)