小田急不動産、自社開発5件目の物流施設が愛知・岡崎市で竣工

小田急不動産、自社開発5件目の物流施設が愛知・岡崎市で竣工

6件目は同じく県内の蟹江町、24年9月竣工見込む

小田急不動産は10月12日、愛知県岡崎市で新たな物流施設「小田急不動産ロジスティクスセンター岡崎」が9月30日に竣工したと発表した。同社としては第5弾の自社開発物流施設となる。

併せて、同じく愛知県の海部郡蟹江町で第6弾として「小田急不動産ロジスティクスセンター蟹江」の開発に着手したことも公表した。愛知県での開発は一宮市、岡崎市に次いで蟹江町が3棟目。


小田急不動産ロジスティクスセンター岡崎の外観


小田急不動産ロジスティクスセンター蟹江の完成イメージ

「小田急不動産ロジスティクスセンター岡崎」は東名高速道路の岡崎ICに至近で、中部エリアの広域配送拠点として自動車関連、消費財等の需要が高い愛知県三河エリアに位置。延床面積約2万4300㎡、柱スパン11.6m×10.0mを確保し、2階に電気設備を設置して非常用発電設備を実装、災害などのリスクマネジメントにも注力している。

照明設備や空調設備の効率が評価され、国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン」に基づく第三者認証制度BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)で最高ランクの5つ星を獲得。設備のエネルギー分析システムの導入と、そのシステムを使ったエネルギー利用に関する改善活動などで建築環境総合性能評価システム「CASBEE-建築(新築)」でAランクを取得している。

地元の物流企業、丸栄ニューウェーブ(愛知県岡崎市)の入居が決まっている。


トラックバース


倉庫内

■物件概要
所在地 愛知県岡崎市大平町小欠21番地1
交通 東名高速道路「岡崎」IC 約1.4km
用途 工業地域
規模・構造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 4層
敷地面積 11,883.12㎡(約3,594.64坪)(登記記録記載面積)
延床面積 24,328.27㎡(約7,359.30坪)
耐床荷重 15,000N/㎡
柱スパン 11.6m×10.0m
梁下有効天井高 5.5m
トラックバース 28台
トラック待機場 8台
垂直搬送機 4基
荷物用エレベーター 2基
ドックレベラー 4基
駐車場 76台
設計・施工者 東亜建設工業株式会社
建物監修者 さくらマネジメント株式会社

一方、「小田急不動産ロジスティクスセンター蟹江」は名古屋市西部に隣接する蟹江町に立地し、名古屋市内への配送拠点となるほか、東名阪自動車道を利用して関西方面へのアクセスも良好なため、中部・関西圏の広域配送拠点としても利便性が高いと見込む。一般消費財・製造業などの需要が高いエリアに位置している。

延床面積は約1万5700㎡を計画しており、2つのテナントが分割して利用できる汎用性の高い設計を採用。賃貸エリアを東西に振り分け、1階にエントランス、事務所および従業員休憩室、倉庫エリアには荷物用エレベーター・垂直搬送機をエリアごとに独立して配置する計画。BCP対策としては、2階に設備バルコニーを設けて主要設備を配置する。

環境配慮に注力し、屋根・外壁は高断熱性能の建材を採用し、無駄の無い開口部計画を行い、建物外皮の熱負荷抑制を実現する。設備機器は高効率な機器を取り入れ、第三者認証制度BELSで小田急不動産の物件としては初のZEB Readyの評価を受けることを目指す。

■物件概要(予定)
所在地 愛知県海部郡蟹江町蟹江本町テノ割1番1(代表地番)
交通 名古屋第二環状自動車道「千音寺南」IC 約2.8km
東名阪自動車道「蟹江」IC 約3.0km
JR関西本線「蟹江」駅 徒歩約8分
近鉄名古屋線「近鉄蟹江」駅 徒歩約18分
用途 工業地域
敷地面積 7,533.19㎡(約2,278.78坪)(登記記録記載面積)
建物面積 15,778.18㎡(約4,772.89坪)
構造・規模 鉄骨造4階建
耐床荷重 15,000N/㎡
柱スパン 11.6m×10.0m
梁下有効天井高 5.5m
トラックバース 14台
トラック待機場 3台
駐車場 69台
垂直搬送機 2基
荷物用エレベーター 2基
ドックレベラー 2基
設計・施工 矢野建設株式会社
建物監修者 さくらマネジメント株式会社
竣工予定 2024年9月

(藤原秀行)※いずれも小田急不動産提供

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