廃食用油を活用、海外売り上げが6割強
東京証券取引所は10月11日、食物由来の廃食用油を基にしたバイオディーゼル燃料の製造・販売を手掛けるレボインターナショナル(京都市伏見区)のTOKYO PRO Market(プロマーケット)上場を承認した。
プロマーケットは特定の投資家のみが取引に参加できるプロ向け市場で、上場は10月31日付。
レボインターナショナルは199年10月設立。廃食用油の収集運搬と廃食用油由来のバイオディーゼル燃料「C-FUEL」(軽油に20%混合)などの製造・販売を推進している。事業所と工場を計7カ所に展開している。CO2削減効果があり、需要が高まっている。
廃食用油は全国の約2万5000店舗から安定的に回収し、バイオディーゼル燃料の原料に活用。京都工場(京都府宇治田原市)で生産しており、日量30klを製造できる能力を持つ。売り上げ比率は国内34%、海外66%。
廃食用油だけでは需要を十分に賄いきれないため、新たな原料として、中南米産の落葉低木「ジャトロファ」の活用に取り組んでいる。毒性があるため食料の用途とは競合せず燃料製造に使えるほか、やせ細った土壌でも生育できる生命力の強さを持っているため、大量に栽培できると見込む。
2023年3月期の単独売上高は12億4271万円、経常利益は2億2963万円だった。
(藤原秀行)