ゼンリン、EV充電スタンドの詳細情報掲載した特設サイト立ち上げ

ゼンリン、EV充電スタンドの詳細情報掲載した特設サイト立ち上げ

口数から位置、コネクタタイプなど公開、普及後押し狙う

ゼンリンは10月19日、全国のEV(電気自動車)充電スタンドの最新口数などの詳細情報を確認できる特設サイトを立ち上げたと発表した。EVの普及を後押しするのが狙い。

ゼンリンでは独自の調査基準を設け、自治体や団体、企業などへの取材を通して入手した情報を活用して現地調査を行い、正確かつ豊富なEV充電スタンドデータベースを構築している。特設サイトでは日本全国の急速/普通充電器口数データや、都道府県別の設置口数データを3カ月に1度の頻度で更新。充電スタンドの”今”を発信する予定。

同社は調査基準について、公的で誰でも使用できるEVスタンドを対象としており、個人宅や会社の事業所など使える人が限定されるものは対象外。テスラ専用のように車種を限るものも一部、取得対象外にしている。

<最新のEV充電スタンド数 (全体)>

<都道府県別のEV充電スタンド数>

ゼンリンが保有する全スタンドの詳細情報が閲覧できる「EV充電スタンドマップ」を、特設サイト内で公開。各スタンドの位置情報や急速/普通の充電方法種別に加え、出力値、メーカー名称、料金、営業時間など、ゼンリンが保有する多くの情報から抜粋した一部データを掲載している。

主に電気自動車用のカーナビゲーションシステムや、新たなEV充電スタンド設置検討時に活用されており、EV関連事業を検討する人にも公開していく。

■過去10年間の全国EV充電スタンド口数 経年変化

2010年代中旬の大幅な増加以降、ここ数年間は横ばいとなっており、ゼンリンは背景として「新規設置がある一方、老朽化、採算性等の課題から撤去されるEV充電スタンドも少なからずあることが考えられる」と指摘。継続的な運用には利用者が多く採算面での見通しが立つ適切な場所への設置が重要であると考え、交通量や人口といった統計情報やEVスタンドの位置情報などを組み合わせ、適切な設置場所検討を支援する。

(藤原秀行)※いずれもゼンリン提供

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