物流機能の改善・効率化図る、26年2月稼働開始予定
昭和産業は10月23日、神戸工場(神戸市)内の製粉立体自動倉庫を更新、新設すると発表した。
パレット積みの小麦粉製品を収納する。設備投資は35億円で、2026年2月の完成・稼働開始を予定している。
昭和産業グループは90周年を迎える25年度に向けた長期ビジョン「SHOWA Next Stage for 2025」の実現に向け、「中期経営計画 23-25」に取り組んでおり、基本戦略の1つに「基盤事業の強化」を掲げている。
「2024年問題」など物流が抱える課題の解決を後押しするため、新しい立体自動倉庫は製造から保管、ピッキング、出荷までをコンピューターで一元管理する予定。現在は人手を要している作業を自動化・省人化して積み込み・待機時間の短縮を図り、物流機能の改善と効率化につなげることを目指す。
同社は「ホワイト物流」推進運動に賛同して提出した自主行動宣言で「荷主側の施設面の改善」として倉庫のレイアウト変更などを打ち出している。今回の設備更新もその一環。
完成予想図(プレスリリースより引用)
【新倉庫の概要】
所在地 | 昭和産業株式会社 神戸工場内(神戸市東灘区御影浜町5番地) |
延床面積 | 3,900㎡(倉庫、出荷場等) |
投資総額 | 35億円 |
保管品目 | 小麦粉製品(パレット積み紙袋品) |
立体自動倉庫収容力 | 190 千袋(4,750 トン) |
稼働 | 2026年2月 |
(藤原秀行)