稼働機体数を最大15%削減可能と見込む
自動倉庫システム「AutoStore(オートストア)」を手掛けるノルウェーのAutoStoreの日本法人AutoStore System(オートストアシステム)は10月24日、AutoStoreで入出庫作業を担うR5ロボットの最新バージョン「R5 Pro」を開発したと発表した。
AutoStoreは超高密度の自動保管・ピッキングシステム。格子状に組み上げたグリッド(商品保管用の棚)内にビン(専用コンテナ)を隙間なく格納し、ロボットがグリッド上を走行して目的のビンを回収、作業者が待つポート(作業ステーション)まで搬送して入出荷を担う。作業者はポートから移動せず、商品をピッキングすることが可能。
(プレスリリースより引用)
「R5 Pro」はEC向けの大規模なオペレーション特有のニーズに対応できるよう最適化設計を施しており、従来のR5ロボットと同一仕事量で比較した場合、同じグリッド上のロボット数を最大15%削減することが可能という。
また、「R5 Pro」はLTO(リチウムチタン酸化物)バッテリーを使用しており、急速充電に対応。昼夜のマルチシフトオペレーション時に個々のロボット稼働率を向上させられると見込む。必要な充電器の数を最大で86%減らせる見通しのため、倉庫スペースの効率的な有効活用が可能となり、収納可能なSKU(商品個別コード)数の増加や必要な床面積の削減につなげられると期待している。
(藤原秀行)