ESR、大阪空港近接の兵庫・伊丹で3万㎡のマルチ型物流施設開発へ

ESR、大阪空港近接の兵庫・伊丹で3万㎡のマルチ型物流施設開発へ

24年9月末竣工、投資110億円見込む

ESRは10月26日、兵庫県伊丹市⾼台で新たなマルチテナント型物流施設「ESR伊丹ディストリビューションセンター(DC)」の開発を本格的に開始したと発表した。

地上4階建て、敷地⾯積1万6986㎡(5138坪)、延床⾯積2万9999㎡(9075坪)を計画。竣工は2024年9⽉30⽇を予定している。同社として全国で37件⽬、関⻄圏では7件⽬のプロジェクトで、総投資額は約110億円を見込む。


「ESR伊丹ディストリビューションセンター」 完成イメージ

京都市と神⼾市を結ぶ国道171号線に⾯し、尼崎市と池⽥市を連結する県道13号線(尼崎池⽥線)にも近接。⼤阪国際空港(伊丹)まで約5km(⾞で15分)。阪神⾼速道路11号池⽥線の池⽥ICから3.5km、中国⾃動⾞道の中国池⽥ICから4.3kmで、⼤阪市中⼼や北摂エリア、神⼾市、京都市などへのラストワンマイル配送に加え、広域配送にも対応できるとみている。

耐震構造のボックス型で、より使い勝⼿の良いレイアウトとするため、1階両⾯にトラックバースを備え、北側・⾼床式と南側・低床式のハイブリット仕様を採⽤。⼤型⾞両と普通乗⽤⾞の出⼊り⼝を分け、⼤型⾞両の待機スペースを8台確保して、安全性に配慮した出⼊庫オペレーションも実現する。

最⼩賃貸区画は約2700坪、賃貸区画は1階を3区画に分け、2~4階の3フロアを各々組み合わせた2層使いで、最⼤3テナントが利用できる設計。各区画は積載5tの荷物⽤エレベーターと2基のダブルパレット専⽤垂直搬送機を備え、より⾼い縦搬送能⼒を持たせる。

床荷重は1階が2.0t/㎡、2~4階が1.5t/㎡、梁下有効⾼は5.5m、柱ピッチは間⼝11.0m×奥⾏ 10.5mを確保。幅広いニーズに対応できる物流運営の汎⽤性と保管効率を重視する。

建物のエントランス前にスロープ設置と優先駐⾞スペースを確保し、館内にもバリアフリートイレなどバリアフリー設備を備え、⾞いすユーザーや障害のある人にも配慮する。

全館LED照明、環境配慮型照明システム、ヒートポンプ式空調、節⽔型衛⽣器具の採⽤、環境や省エネルギーに配慮した持続可能な物流施設としてCASBEEのAランクを取得する予定。建物屋上には太陽光パネルを設置し、⾃家消費型太陽光発電設備の規模は約700kWを⾒込む。

景観向上も⽬的として、屋上緑化を図る。

BCP対策として、⾮常⽤⾃家発電設備を備え、停電時でも防災センター機能、倉庫の照明・荷物⽤エレベーター・フォークリフト⽤充電コンセントの⼀部、トイレなどが⼀定時間使⽤可能な保安⽤電源を確保する。

施設概要
■所在地︓兵庫県伊丹市⾼台4丁⽬8-1
■敷地⾯積︓16,986㎡(5,138坪)
■延床⾯積︓29,999.61㎡(9,075坪)
■構造︓地上4階建て/鉄⾻造 耐震構造
■着⼯︓2023年10⽉1⽇
■竣⼯︓2024年9⽉30⽇(予定)
■設計︓株式会社塩浜⼯業東京本社⼀級建築⼠事務所
■施⼯︓株式会社塩浜⼯業
■アクセス︓
【⾞】 阪神⾼速道路11号池⽥線「池⽥IC」より3.4km/中国⾃動⾞道「中国池⽥IC」より4km
【電⾞】JR福知⼭線「北伊丹」駅より1.4km(徒歩17分)/阪神電鉄伊丹線「伊丹」駅1.7km(バス6分)
■⼤阪国際空港(伊丹)5km/⼤阪市中⼼部20km/神⼾港33km

<所在地>

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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