CBRE調査、今後も「需給は大きく緩むことなし」と展望
シービーアールイー(CBRE)が10月31日公表した2023年第3四半期(7~9月)の大規模マルチテナント型物流施設の賃貸市場動向に関する調査結果によると、福岡圏の期末の空室率は5.9%で、前期(4~6月)から5.0ポイントと大幅に上がった。
上昇は1~3月以来、2四半期ぶり。福岡圏最大級の物流施設が筑紫野市で1棟完成したが、6割程度のフロアが空室で完成したことが空室率を引き上げた。
ただ、CBREは福岡市内やその周辺では空室が全くなく、2024年第1四半期に竣工する予定の1棟のリーシングが進んでいるもようと指摘。「向こう1年の空室率は高い状態ではあるものの、需給が大きく緩むことはないと予想する」と展望した。
募集賃料は1坪当たり3440円で、前期から0.9%上昇した。
福岡圏の動向(CBRE資料より引用)
(藤原秀行)