ビットキーとパナソニック、オートロックマンションで容易・安全に置き配可能な新システム開発

ビットキーとパナソニック、オートロックマンションで容易・安全に置き配可能な新システム開発

宅配便の荷物番号活用し組み合わせ番号生成、解錠に活用

デジタル認証技術を手掛けるビットキーとパナソニックの社内分社、エレクトリックワークス社は11月7日、ビットキーが提供するスマートロックシステム「homehub(ホームハブ)」とパナソニック製集合マンション向けインターホンを連携させ、オートロックマンションでも容易かつ安全に置き配を利用できる新機能の提供を開始すると発表した。

宅配便の荷物番号を活用して生成したオリジナルの組み合わせ番号をインターホンに入力、オートロックを解錠できるようにする。宅配事業者はアプリの開発やシステムの改修などをせずに、不在時でもオートロックマンションの専有部玄関前へ配達が可能となる。

置き配をオートロックマンションでも普及させ、物流の負荷軽減への貢献と住民の利便性向上を後押しする。トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」に対応する狙いもある。

新機能はビットキーの住宅向けサービス「homehub inHome Service」の「ドアマエ配達」の一環として、パナソニックから11月以降、分譲マンションを中心にシステムの採用を提案、2024年4月に提供を始める予定。

ビットキーとパナソニックは2021年に業務・資本提携した。

オートロックマンションへの再配達防止策として、マンションごとに物理鍵や解錠カードを配達員に渡す取り決めを管理会社や理事会が行う場合や、荷物番号を鍵としてオートロックを解錠する仕組みが存在する。しかし、物理鍵は紛失リスクがあるほか、荷物番号は荷物の伝票やEC事業者からのメールなどあらゆる場所で使用するため、流出リスクもある。

新機能は荷物番号と他の数字を組み合わせたり、宅配事業者ごとや一定期間で組み合わせルールを変更させたりすることが可能なため、高い安全性を保てると見込む。

■新機能を用いたドアマエ配達の流れ

①居住者はECサイト等での買い物時に「置き配」などの配達場所を選択する。
②配達員は荷物配達に組み合わせ番号を確認し、インターホンに入力する。
③オートロック解錠後は、専有部玄関前への置き配、もしくは各戸の宅配ボックス※5
に荷物を配達
します。

■新機能での解錠の仕組み

①居住者は homehubアプリをダウンロードし、宅配事業者のお届け予定メールが届くサービスと連携させる。
②配達予定メールが届くと、ビットキーのシステムで組み合わせ番号を生成する。
③配達員がインターホン操作時に組み合わせ番号を入力すると、ビットキーのシステムと照合し、合致すればドアが開く。


宅配ボックスCOMBOシリーズ

(藤原秀行)※いずれも各社提供

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