現代自動車、韓国・蔚山に新EV専用工場を建設

現代自動車、韓国・蔚山に新EV専用工場を建設

26年1~3月に量産開始予定、年間20万台の生産能力計画

韓国の現代自動車(Hyundai Motors、ヒュンデ)は11月13日、韓国の自動車産業の中心地となっている蔚山(ウルサン)の複合施設で、EV(電気自動車)新工場の起工式を執り行ったと発表した。

同社が韓国国内で工場を新設するのは1996年の牙山(アサン)以来、29年ぶり。

敷地面積は54万8000㎡で、年間20万台のEVを生産する能力を有する計画。本プロジェクトには約2兆ウォン(約2200億円)を投じ、本格的な建設は今年の第4四半期(10~12月)にスタートする予定。建設は2025年に完了し、車両の量産は26年の第1四半期(1~3月)に始める計画。

同社グループの高級車ブランド「Genesis(ジェネシス)」のEV・SUV(多目的スポーツ車)が、新工場で生産される最初のモデルとなる。


完成イメージ(現代自動車提供)

シンガポールのHyundai Motor Group Innovation Center(HMGICS)が開発した革新的な製造プラットフォームを蔚山のEV専用工場に採用し、施設の将来性を高め、従業員の安全性、利便性、効率性を優先させる計画。

需要主導型のAIベースのインテリジェント制御システム、カーボンニュートラルとRE100認証(再生可能エネルギー100%使用)を達成するための環境に優しい低炭素工法、安全で効率的な作業を可能にする人に優しい設備などを含む。

本プラットフォームを活用し、新EV工場に自動部品物流を含むスマート物流システムを構築。また、柔軟な生産システムを導入して車種を多様化し、グローバル市場の変化に対応するとともに、組み立て設備を自動化して生産性と品質の向上を図る。

(藤原秀行)

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