「2024年問題」考慮しドライバーの作業負荷低減に貢献見込む
ソニーセミコンダクタソリューションズ（SSS）とHacobu、レスターエレクトロニクスの3社は11月27日、エッジAI技術を活用し、物流倉庫の荷物積み降ろし場（バース）の作業効率向上を実現するサービス「AITRIOS（アイトリオス） Packaged Solution for バース自動受付/利用実績データ化 with MOVO Berth（ムーボ・バース）」を開発、提供を開始したと発表した。
トラックドライバーの「2024年問題」を考慮し、運送トラックによる荷物積み降ろし場の利用実績の取得や作業時間の計測を自動化。ドライバーの不要な待ち時間と倉庫内従業員の作業時間を短縮する。
エッジAI技術を生かしたソリューションの開発/運用を手掛けるSSSのエッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS」と、Hacobuの提供するトラック予約受付サービス「MOVO Berth」、レスターが開発したトラックのナンバープレート検知/認識結果と予約情報との照合判定を行うアプリケーションを持ち寄ることで、新たなソリューションを実現した。
3社は三井倉庫サプライチェーンソリューションからの課題提起と解決に向けた要件を連携して作り上げ、千葉拠点の実証実験を経て、11月に同拠点で正式にサービスを導入した。
新サービスはAI機能を搭載したエッジデバイスにより、運送トラック車両のナンバープレートを検知/認識し、入退出情報を受付/記録。MOVO Berth上のUI画面に作業開始・終了の実績データを自動反映する。
従来は管理困難だった荷物の積み降ろし時間の実績データを取得できることに加え、手入力による申告で起こりがちな入力忘れや間違いを防げるのが強み。MOVO Berth上に予約情報が無い車両でも照合判定アプリのログとして実績データの取得が可能。
さらに、取得データを分析することにより、ドライバーの不要な待ち時間や作業時間の短縮に貢献できると見込む。
（藤原秀行）※いずれも3社提供
