災害時対応なども視野
セイノーホールディングス(HD)とエアロネクスト、KDDIスマートドローンの3社は12月14日、静岡県川根本町と12月12日付で、過疎化や災害対応など地域が抱える課題の解決に向け、ドローン配送実証事業を含む次世代高度技術の活用による新しい物流のビジネスモデルの構築を目的とした連携協定を締結したと発表した。
エアロネクスト子会社でドローン物流を手掛けるNEXT DELIVERYは連携協定締結に先駆け、12月3、4日に災害時の孤立集落へのドローン配送を想定した実証実験の第2回を実施、ドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub(スカイハブ)」の社会実装に着手した。
協定は社会実装の検討を加速させ、相互の連携・協力でドローンをはじめとする次世代高度技術を活用した活動を推進、地域の発展を後押しすることを目指す。
協定に調印した関係者ら
12月3、4日に実証実験で物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」の離陸を見守る本川根小学校の生徒たち
KDDIスマートドローンによるスマートドローンツールズの基本ツール、運航管理システムの画面(いずれも3社提供)
連携協定の概要
ドローンを含む次世代高度技術の活用により、以下の事項で連携・協定する。
・地域雇用、人材教育、人材育成、および産業基盤整備に関する事項
・持続可能な地域交通、地域物流の確保と、住みやすい環境づくりに関する事項
・地域防災や地域の脱炭素への貢献、及び新しい社会インフラの整備に関する事項
・有事の際におけるドローン活用に関する事項
(藤原秀行)