リーダーが自動読み取り、容易に管理可能
キヤノンは12月21日、RFIDを活用して人や物の位置情報を容易に収集できる「Canon RFID 位置情報ソリューション」を2024年1月上旬に発売すると発表した。
「Canon RFID 位置情報ソリューション」の概念図
「Canon RFID 位置情報ソリューション」は、現場で働く多数の人や、広いエリアにある多数の物などの位置情報を把握・分析することで、適切な配置や適正管理を可能にする。建設現場、製造現場、物流倉庫、オフィスなどさまざまなシーンのDX推進や生産性向上を後押しできると見込む。
RFIDタグの情報を自動的に読み取りマッピング
人や物に取り付けたRFIDタグの情報をRFIDリーダーが自動的に読み取り、位置をマッピングする。1つずつ読み取るバーコードや二次元コードなどによる管理と異なり、RFIDリーダーで複数のタグ情報を一気に読み取ることが可能。意図的な読み取り動作をすることなく、自然と位置情報を把握するのもメリット。
キヤノンは新ソリューションに合わせて、可搬型・固定型の2種類のRFIDリーダーを独自開発した。いずれも、特定小電力規格に対応しており、正面方向の半径3～4m程度の読み取りが可能。可搬型は小型・軽量で、装着している人の移動量検知機能を搭載しているため、リーダーを携帯して巡回しながら人・物の位置を把握したい場合に適しているとみている。
一方、固定型は常時給電できるため、人が頻繁に通過する出入口を24時間監視したい場合などに適しているという。
今回開発した標準ウェブアプリでは、タグを付けた人・物のマップ上でおおよその所在位置や、所在階などの情報をつかめる。顧客の要望に応じて、API経由で位置情報データを取得、連携するアプリに移動履歴や滞在時間などを表示させられる。
「Canon RFID 位置情報ソリューション」のイメージ
可搬型RFIDリーダーとスマートフォンの大きさの比較
可搬型のサイズは、80.5（幅）×142.5（奥行き）×20.3（高さ）mm。固定型のサイズは、150（幅）×185（奥行き）×55（高さ）mm（ケーブル除く）。
固定型RFIDリーダーの使用イメージ
クラウドにアップロードした位置情報をマップ上に表示（いずれもプレスリリースより引用）
（藤原秀行）
