JUIDAの活動に参加、被災地で本格実施は国内初
エアロネクストと子会社でドローン物流を担うNEXT DELIVERYは1月10日、能登半島地震を受け、輪島市からの要請に伴い1月7日から日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が現地で実施しているドローンを使った復旧支援活動に参加していると発表した。JUIDAも既に活動の概要を公表している。
ドローンによる医療物資輸送を実施。災害現場でドローンを活用して物資を被災地へ本格的に届ける試みは国内初という。
JUIDAは1月4日に輪島市から要請を受け、1月6日からブルーイノベーション、Liberaware(リベラウェア)の協力を得て、ドローンによる行方不明者の被捜索と被害状況確認などを手掛けた。
エアロネクストはACSLとタッグを組み、JUIDAの活動に参加。1月8日に第1回の飛行を実施し、輪島市文化会館から孤立地域内の鵠巣小学校避難所に向け、ドローンで薬品を片道約3kmのルートで空輸した。
具体的には、NEXT DELIVERYの運航チームが1月7日に現地入りし、1月8日にはエアロネクストとACSLが共同開発した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」を投入。約3km離れた鵠巣小学校避難所に約10分で住民3人分の薬をドローンで届け、着陸地点に戻る往復飛行を行った。1月9日には2回の飛行を実施、やはり医療品を配送した。
輪島市で医療物資を配送する物流専用ドローンAirTruck
届いた薬を確認(鵠巣小学校避難所)
薬を無事受け取った(鵠巣小学校避難所・JUIDA提供)
(藤原秀行)※いずれもエアロネクスト提供