貨物コンテナ交換し日帰り運行可能に
京王電鉄は2月8日、グループの京王運輸(東京都多摩市)がセミトレーラーを活用した中継幹線輸送事業に参入すると発表した。倉庫内業務やラストワンマイル事業の経験を活用し、東京~大阪間などの幹線輸送を展開、物流領域の事業拡大を図る。
サービス開始に際し、2023年10月発足したJRCX(横浜市)に今年1月、京王運輸など物流企業9社が均等に出資した。参画企業がそれぞれ得意にしている分野や特性を生かした高品質なサービスの提供を図る。JRCXが4月1日にセミトレーラーを生かした中継幹線輸送をスタートする。
JRCXは従来型の幹線輸送と異なり、セミトレーラーを活用することで、発着地(東京~大阪間)の双方から運ばれてきた荷物を、中継地点で貨物コンテナを車両から切り離して交換。中継地点から当日中に互いの出発地点に戻ることが可能になり「2024年問題」をカバーできると見込む。
パレットやかご車単位のスポット輸送から、トレーラー単位の定期チャーター輸送まで対応できるようにする予定。独自のシステムやノウハウを活用することにより、温度帯の異なる荷物の混載も提供する。
JRCXのトラック
中継幹線輸送の概要
JRCX参画企業(いずれも京王電鉄提供)
(藤原秀行)