国交省、「型式指定」申請で不正続発受け再発防止策探る有識者らの検討会設置へ

国交省、「型式指定」申請で不正続発受け再発防止策探る有識者らの検討会設置へ

豊田自動織機に是正命令の行政処分、指定取り消しの方向

国土交通省は2月22日、自動車などの型式ごとに安全性や環境性能が法定の基準を満たしていると国が認定する「型式指定」制度をめぐり、メーカーの不正が相次ぎ発覚したのを受け、再発防止策などを探る有識者らの検討会を設置すると発表した。

メーカーからの型式指定の申請に対し、要件を厳しくすることなどを想定している。近く、参加するメンバーの顔触れなどを公表する。

国交省は同日、建設機械やフォークリフト向けエンジン3機種で、型式指定を取得する際の試験で不正を働いていた豊田自動織機に対し、道路運送車両法に基づき、再発を防ぐため組織の在り方を抜本的に改善するよう求める行政処分「是正命令」を出した。1カ月以内に再発防止策を取りまとめ、その進捗状況を定期的に報告するよう指示した。

当該の3機種について、同法に則り、型式指定を取り消す方向で手続きを進める方針も明らかにした。豊田自動織機から意見を聞く「聴聞」を2月29日に開催する。豊田自動織機側は処分を受け入れるとみられる。

型式指定が取り消された場合、当該機種は事実上、量産が不可能となる。

(藤原秀行)

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