リース期間満了分を活用、導入コスト低減図る
AZ-COM丸和ホールディングス傘下の丸和運輸機関とみずほリース、みずほオートリース、EVの企画・開発などを手掛けるスタートアップのFOMM(フォム、横浜市)の4社は2月28日、物流領域の脱炭素化を促進するため、リース期間が満了したガソリン車をバッテリー交換式の軽EVに改造、ラストワンマイル配送に投入する実証事業を開始したと発表した。
新車ではなく中古車を活用することで電動車両の導入コストを抑制するのが狙い。4社は中小事業者が多いラストワンマイル配送でEV利用のハードルを下げることが可能とみている。
利用するのはスズキ製の軽商用バン「エブリイ」。丸和運輸機関の営業拠点に充電設備を置き、実際のラストワンマイル配送に使うことで、みずほリースなどと連携して普及のための課題と対応策を探る。
丸和運輸機関は2030年までに業務で使用する全車両の3割程度に相当する約1000台を中古ガソリン車改造のバッテリー交換式EVに置き換えることを念頭に置いている。今回の実証事業もその一環。
車両と納車式の様子(4社提供)
(藤原秀行)