4.2万㎡、今年12月竣工見込む
大和ハウス工業は3月4日、同社とタイで物流施設や工場の開発などを手掛けるWHA Corporationが共同出資するDHWHA Logistics Property Minh Quang Vietnam(DH WHAロジスティクス・プロパティ・ミン・クアン・ベトナム、現社名はDH Logistics Property Minh Quang Vietnam)が、ベトナム北部フンイエン省のミンクアン工業団地内でマルチテナント型物流施設「(仮称)DPL Vietnam Minh Quang」(平屋建て、延床面積4万2330㎡)の開発を本格的に開始したと発表した。3月1日に着工した。竣工は今年12月を見込む。
外観の竣工イメージ
大和ハウスグループは25 カ国・地域の計51都市で地域密着型の事業を展開。「第7次中期経営計画(2022年4月~27年3月)」は海外事業で2026年度に売上高1兆円、営業利益1000億円を目標に掲げている。ASEAN(東南アジア諸国連合)・東アジアでは事業施設などの大型開発を推進し、売上高500億円を計画している。
ベトナムでは11年8月、双日や神鋼環境ソリューションと組んで「ロンドウック工業団地」(総敷地面積約270万㎡)の開発に着手したのを手始めに、南部を中心に物流施設やレンタル工場を開発。ベトナム北部における物流ニーズの高まりに対応するため、首都ハノイから東へ約40kmに位置する工業団地内で物流施設開発に踏み切ることにした。
これまでベトナム南部で物流施設3棟、レンタル工場5棟を開発したほか、22年11月には大和ハウスとして海外初の4温度帯(冷凍・冷蔵・定温・常温)のBTS型物流施設が完成した。
新施設は最大10社(1 区画約2800 ㎡~)のテナント企業が入居可能な設計を採用。ハノイ中心部まで直接アクセス可能な幹線道路(アジアハイウェイ14号)に面し、ハノイ市内への配送拠点としても優位性を持つ。
ベトナム北部最大の国際空港ノイバイ国際空港まで約54km(車で約75分)、貿易港のハイフォン港にも約80km(車で約100分)と、輸出入の拠点としても強みがあるとみている。
位置図
WHAは物流施設開発(総賃貸面積約290万㎡)に加え物流戦略の構築など幅広い事業サービスやインフラを提供し、タイと東南アジアに進出する企業を支援。タイで12カ所、ベトナムで3カ所の工業団地開発を手掛けている。
■建物概要
名称 | (仮称)DPL Vietnam Minh Quang(ベトナムミンクアン) |
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所在地 | ベトナム社会主義共和国フンイエン省ミンクアン工業団地 Minh Quang Industrial Park, My Hao Town, Hung Yen Province, Vietnam |
交通 |
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建物用途 | マルチテナント型物流施設 |
事業主・運営会社 |
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コンストラクションマネジメント | Nagecco – Daiwa House Management and Supervision Consortium (ナジェコ – ダイワハウスマネジメントアンドスーパービジョンコンソーシアム) |
設計・施工 | 105 Construction Joint Stock Company (105 コンストラクションジョイントストックカンパニー) |
構造・階数 | 鉄筋コンクリート造・平屋建て |
敷地面積 | 70,109.20 ㎡ |
延床面積 | 42,330.33 ㎡ |
賃貸面積 | 37,548.59 ㎡ |
着工 | 2024 年 3 月 1 日 |
竣工 | 2024 年 12 月 27 日(予定) |
入居可能日 | 2025 年 1 月 2 日(予定) |
(藤原秀行)※いずれも大和ハウス工業提供