梱包工場併設、九州地域最⼤級の天井クレーンも導入
NIPPON EXPRESSホールディングス（NXHD）は3月11日、傘下の日本通運が福岡市の「博多港アイランドシティコンテナターミナル」（IC）隣接地に、新倉庫「NX博多アイランドシティグローバルロジスティクスセンター」を新設、同日に稼働を開始したと発表した。
倉庫の外観
内観（いずれもプレスリリースより引用）
九州地域は半導体製造装置をはじめ、精密機械メーカーなどの工場立地が進み物流需要が高まっている半面、各装置の大型化・重量化に伴い、九州で生産しても神戸港や名古屋港へ国内転送して輸出するなど、九州エリアは梱包施設や大型クレーンを備えた倉庫施設が不足しているのが課題だった。
新拠点は梱包⼯場を併設しており、梱包後貨物のトラック転送における輸送時間やコスト、複数回の積み下ろしによる貨物のダメージリスクなどを抑制できると想定。倉庫内には九州地域で最⼤級となる天井クレーンを備え、屋内における全天候型の作業を可能にしている。
半導体製造装置や大型貨物、重量物などの特殊貨物の梱包・保管・出荷にも対応可能と見込んでいる。施設屋上には太陽光パネルを設置し、施設内で使用する電力の5割以上を生み出すことで環境負荷軽減も図る。
＜新倉庫の概要＞
| 名称 | NX博多アイランドシティグローバルロジスティクスセンター |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県福岡市東区みなと香椎2-5-1 |
| 構造 | （倉庫棟）鉄骨造平屋建、（事務所棟）鉄骨造3階建 |
| 延床面積 | 10,755.00㎡（約3,253坪） |
| 主要設備 | クレーン5基（40トン1基、10トン1基、5トン2基、2.8トン1基） 10トンリフター2基 |
| 営業開始日 | 2024年3月11日 |
（藤原秀行）
