クラフトビールのヤッホーブルーイング、長野・佐久に物流拠点を拡張移転

クラフトビールのヤッホーブルーイング、長野・佐久に物流拠点を拡張移転

倉庫容量1.5倍で作業効率化期待、ドライバーの走行距離短縮も

「よなよなエール」などのクラフトビールを製造・販売するヤッホーブルーイングは4月24日、職場環境の向上と保管・出荷の機能強化のため、物流拠点を長野県小諸市から長野県佐久市へ移転させると発表した。

新物流拠点「佐久長土呂物流センター」は5月7日に本格稼働を開始する予定。

これまで離れた拠点で勤務していた法人や通販受注、物流加工出荷の部署を1拠点に集約、作業効率化を図る。さらに、倉庫内のオフィススペースを約2.7倍に拡張し、より快適で働きやすい労働環境を整備する。

倉庫の容量は旧来の拠点から約1.5倍に増えるため、より多くの製品を効率的に保管、迅速に出荷できるようになると見込む。

併せて、拠点移転によりドライバーの労働時間を年間当たり合計約120時間削減できる見込み。積み込みや荷降ろしを行うスペースを軒下に配置し、雪などの悪天候の影響を受けないよう配慮。作業員の負荷低減や、積み込み・荷降ろしの作業効率化にもつながると期待している。

ヤッホーブルーイングは「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同、2020年8月に自主行動宣言を発表。その中で出荷から納品までのリードタイム延長を推進しており、主に関東・中部・近畿(翌日配送エリア)を対象に、出荷後翌日納品だった卸先のうち65%を出荷後中一日納品へ切り替えた。トラック積載率向上、夜間作業軽減など物流事業者の負荷軽減につながっていると想定している。

●概要

項目 内容
名称 株式会社ヤッホーブルーイング 佐久長土呂物流センター
所在地 〒385-0021 長野県佐久市長土呂64−6 佐久ICより車で2分
延床面積 1F倉庫:919坪/2F事務所:215坪
竣工・稼働 2024年5月

(藤原秀行)※いずれもヤッホーブルーイング提供

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