国際貨物輸送ターミナル入庫業務をOCRで効率化、月間430時間の作業削減見込む

国際貨物輸送ターミナル入庫業務をOCRで効率化、月間430時間の作業削減見込む

郵船ロジとフューチャーアーキテクト、配送先などの情報読み取り自動化

郵船ロジスティクスとフューチャーアーキテクトは4月24日、フューチャーアーキテクトが独自開発したOCR(光学文字認識)ソリューション「Future EdgeAI」を郵船ロジスティクスのターミナル入庫業務に導入すると発表した。

航空貨物輸送事業の業務効率化とサービス品質の向上が狙い。

郵船ロジの「成田ロジスティクスセンター」(千葉県芝山町)で実施している国際航空貨物のターミナル入庫業務に「Future EdgeAI」を採用し、入庫時に行うケースマーク(貨物を識別できるよう外装に貼付けた記号・番号や文字)の情報読み取り・システム登録作業を効率化した。

これまで郵船ロジは航空貨物輸送の入庫業務で、貨物に貼り付けられたケースマークを1日に数百件ほど書き取り、手作業でデータ登録していた。ケースマークは配送先や重量といった貨物の詳細を示す記号や番号、文字など多くの情報を記載しているため、複数の作業員が目視確認した上でシステムに手入力する必要があり、工数の確保や業務負荷の高さが長く課題となっていた。

フューチャーアーキテクトは、郵船ロジの業務に合わせたカスタマイズや現場での効果検証を実施し、倉庫作業員がケースマークをスマートフォンで撮影するだけで情報をデータ化できるよう改良。月間約430時間の作業時間削減を見込めるようになった。


ケースマーク読み取りの流れ(プレスリリースより引用)

両社は今後も他の国内拠点などへの導入拡大を検討する。

(藤原秀行)

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