スマホで製品ラベル撮影、型式コードと照合し見間違え防ぐ
鴻池運輸は5月17日、主に建材製品の保管・入出荷・配送業務を担う同社埼玉栃木営業所 東松山事業所（埼玉県滑川町）で、AI-OCR（AIを使い精度を高めている光学式文字読み取り）機能搭載のピッキング支援アプリの実運用を開始したと発表した。
導入に先立ち、フューチャーアーキテクトと運用に向け共同で実証実験を行った。
現在、倉庫の出荷業務のピッキング作業は、紙の出荷指図書を基に、製品に貼られる紙のラベルを目視で確認し、対象製品をピッキングする作業が中心。
これに対し、実運用を開始したピッキング支援アプリは、AI-OCR機能をスマートフォンに搭載するフューチャーアーキテクトのソリューション「Future EdgeAI（フューチャーエッジAI）」を採用している。
目視確認で発生しがちな誤った製品をピッキングするリスク削減や作業者の労働負荷軽減につなげることを目指している。
出荷業務でピッキング支援アプリを使うことにより、事務所で事前にスマホへ取り込んだ出荷指図書からAI-OCRで判別する型式コードやピッキング数のデータと、現場でスマホのカメラで撮影した製品のラベルの画像からAI-OCRで判別する型式コードを照合させ、見間違えを防ぐ。
■AI-OCR 機能搭載のピッキング支援アプリ 使用イメージ
①紙の出荷指図書を複合機で画像データ化してスマホに取り込む
②製品のラベル画像を撮影する
③撮影した画像と事前にスマホに取り込んだ出荷指図書で照合した製品をピッキングする
（藤原秀行）※鴻池運輸提供
