自社工場内に実証フィールドも開設、技術開発・成長後押し
日本特殊陶業は5月21日、「水素と炭素循環を、これからの地球へ。」をコンセプトに設定した「水素の森」プロジェクトを開始すると発表した。
ベンチャーキャピタルのグローバル・ブレインと共同で設立するコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)ファンドを通じて、水素・炭素循環に関連するスタートアップへ投資するとともに、同テーマに特化した敷地総面積5000㎡の実証フィールド「SUISO no MORI hub(水素の森ハブ)」を自社の小牧工場(愛知県小牧市)内に設置、スタートアップの技術開発・成長を後押しする。
水素・炭素循環関連産業の発展の一翼を担うとともに、水素社会・炭素循環型社会の早期実現への貢献を図る。SUISO no MORI hubは今年11月の竣工を見込む。
水素の森プロジェクトの運営により、水素・炭素循環に関する知見、情報、技術の入手や新規事業の協業先となり得る企業との連携といった事業面でのシナジーに加え、官公庁や地域社会とのパートナーシップ構築、他社と自社の人材が切磋琢磨することによるスキルアップや社内の風土改革へとつながっていくことも見込んでいる。
投資と協業を検討する領域
■実証フィールドの概要
外観イメージ(いずれも日本特殊陶業提供)
名称 | SUISO no MORI hub |
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所在地 | 愛知県小牧市大字岩崎2808(日本特殊陶業 小牧工場内) |
敷地総面積 | 約5,000㎡ ※実証試験場・水素インフラ供給スペースなどを含む |
建築面積 | 約500㎡(鉄骨2階建て) |
延床面積 | 約600㎡ |
着工 | 2024年5月(予定) |
竣工 | 2024年11月(予定) |
(藤原秀行)