30年頃の実現目指す
出光興産とENEOS、トヨタ自動車、三菱重工業の4社は5月27日、自動車の脱炭素化に貢献する「CN(カーボンニュートラル)燃料」の導入・普及に向けた検討を開始したと発表した。
日本国内で2030年頃のCN燃料導入実現を目指し、供給、技術、需要の各領域で主要な役割を果たす4社が連携して検討を進める。
CN燃料は製品ライフサイクル全体でCO2排出量を抑えられる燃料を指す。水素とCO2を原料とする合成燃料(e-fuel)や、光合成でCO2を吸収する植物などを原料にしたバイオ燃料などの総称。特に液体のCN燃料は、エネルギーを「ためる」「はこぶ」点において優位性があり、輸送可能なエネルギー源として適していると評価されている。
カーボンニュートラル燃料の種類と製造過程(プレスリリースより引用)
4社は日本の自動車市場におけるCN燃料の導入シナリオやロードマップ、市場導入に必要となり得る諸制度を議論・検討。日本におけるエネルギーセキュリティなどの観点から、製造の実現可能性を調査する。
(藤原秀行)