特殊環境下で長期間勤務、健康確保後押し
日本調剤は5月30日、ゼクトが開発したオンライン診療システム「ゼクト・メディカル・オンライン」(ZMO)を使い、国内貨物の海上運送を担う内航船の船員を対象とした船上オンライン服薬指導を開始すると発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、日常生活や医療等に必要な物資を流通させる内航船員は、社会機能を支えるエッセンシャルワーカーとして重要性が認識されている。一方、陸から離れた船舶という特殊環境下で長期間勤務する船員の健康確保の必要性も指摘されている。
国土交通省によると、2017年度の船員の平均疾病発生率は0.81%で、陸上労働者(全国健康保険協会の加入者)の0.41%と比較して高い状況にある。以前から内航海運向け事業を展開しているゼクトと協力し、慢性疾患を抱える内航船員の治療・服薬をサポートする体制を整備した。
船上でのオンライン診療・オンライン服薬指導実施フロー(日本調剤提供)
(藤原秀行)