泉北高速鉄道、大阪・茨木のトラックターミナル内で第3弾の大規模マルチ型物流施設開発へ

泉北高速鉄道、大阪・茨木のトラックターミナル内で第3弾の大規模マルチ型物流施設開発へ

18.3万㎡で全国初の「中間層免震構造」採用、26年3月竣工見込む

南海電鉄グループの泉北高速鉄道は5月22日、大阪府茨木市の「北大阪トラックターミナル」内で、新たにマルチテナント型物流施設「(仮称)北大阪トラックターミナルⅡ期棟」を開発すると発表した。

延床面積は約18万3000㎡(約5万5400坪)、地上6階建てを想定しており、竣工は2026年3月を見込む。


(仮称)北大阪トラックターミナルⅡ期棟の外観イメージ(北西から)

「(仮称)北大阪トラックターミナルⅡ期棟」は、「北大阪トラックターミナル1号棟」「大阪府食品流通センターE棟」に続き、北大阪流通センター再開発の第3弾となる基幹施設。
1階はトラックターミナル、2~6階は配送センターとして運用する。

幹線輸送を行うトラックターミナルと配送、保管、流通加工などの役割を担う配送センターが一体となった複合的な物流施設として、迅速かつ効率的な物流を実現できるようにする。1階トラックターミナルには特別積合せ貨物運送事業者9社が入居する予定。

6階まで直接アクセス可能なダブルランプウェイを備える。大規模なマルチテナント型物流施設としては全国で初めて、1階は耐震構造、2階以上は免震構造となる「中間層免震構造」を採用。車両の出入りが頻繁なスルー型の1階トラックターミナル部は耐震構造とすることで免震構造では必須のエキスパンションジョイントをなくし、スムーズな車両の通行を可能にすることを見込んでいる。2階以上の配送センターは免震構造にして震災時でも荷崩れなどが起こりにくくする。

停電時にも電力供給が可能な非常用発電設備を導入。SDGsへの取り組みとして、屋上に太陽光発電設備を設置し再生可能エネルギーを活用することや、EV(電気自動車)トラック用充電設備を設置することで入居企業のEVトラック導入をサポートし、温室効果ガス排出量の削減を後押しする。

近畿自動車道の摂津北ICから約1.2km、大阪市内からは約10km。名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道などの高速道路と、大阪中央環状線や国道1号線などの主要幹線道路に近接している。流通業務地区内に立地するため、24時間365日稼働することが可能。

1フロア約7000坪を確保し、1区画当たり約850坪から賃貸可能。施設内にはコンビニエンスストアを設置するほか、働く人たちがくつろげる憩いのスペースとしてラウンジなどを設ける。

施設概要
・所 在 地 :大阪府茨木市宮島二丁目
・着  工 :2024年6月
・竣工予定 :2026年3月
・延床面積 :約18万3,000(約5万5,400坪)
・構  造 :地上6階建(中間層免震構造)
・環境、BCP対応:屋上太陽光発電設備、外壁サンドイッチパネル、非常用発電設備、EVトラック充電設備、DBJ Green Building認証(取得予定)

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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