TOBで残る全株式取得想定
キリンホールディングス(HD)は6月14日、健康食品大手ファンケルを買収すると発表した。
キリンHDは現在、ファンケル株式の32.52%を保有。ファンケルはキリンHDの持ち分法適用会社となっている。
TOB(株式公開買い付け)を実施し、最終的に残る全株式を取得、完全子会社化することを目指す。健康食品事業を拡充し、新たな成長の柱として確立したい考えだ。
ファンケルは同日、TOBに賛同する方針を表明、株主にTOBへの応募を推奨すると発表した。
キリンHDはファンケル買収により、健康食品の開発機能強化や物流の効率化などを図る。
TOBは買い付け価格を1株当たり2690円に設定しており、期間は6月17日から7月29日まで。キリンHDが残るファンケル株式を全て取得した場合、買い付け額は約2200億円になる見通し。
(藤原秀行)