ゼロボード、DataseedからESG情報の収集・分析ソリューション事業買収

ゼロボード、DataseedからESG情報の収集・分析ソリューション事業買収

温室効果ガス排出量などデータ収集支援

ゼロボードは7月1日、Dataseed(データシード、東京都千代田区丸の内)が手掛けてきた、ESG経営高度化のためのデータ収集・分析・改善支援ソリューション「Dataseed(データシード)」の事業を同日付で買収したと発表した。具体的な買収額は開示していない。

今後は自社のサービスとして継続的に開発・提供し、企業のサステナビリティー経営支援を強化する。


(左から)ゼロボード・本間真 開発本部⻑兼CEO(最高経営責任者)室戦略・PMI担当、渡慶次道隆代表取締役、Dataseed・福⽥匡史CEO、マウロ・R・サントスCOO(最高執行責任者)(ゼロボード提供)

日本企業の多くがサプライチェーンからの温室効果ガス排出量や、女性管理職比率といったESGに関するデータ収集の煩雑さに苦労している上、データを企業経営や企業価値向上の取り組みに十分活用できていない現状の改善に向け、顧客企業や社会の需要にスピーディーに応えていくため、Dataseedの当該事業買収に踏み切った。買収に合わせて、Dataseedの全社員がゼロボードに移った。Dataseedは順次、会社を清算する予定。

今後は温室効果ガス排出量算定など、企業のESG経営を包括的にサポートするソリューション「Zeroboard Sustainability Platform(ゼロボード・サステナビリティ・プラットフォーム)」を構成する「ESG情報の可視化・分析ダッシュボード」としてDataseedを提供する。

また、今後もスピード感を持ったソリューション展開を実現するため、事業・企業買収を活発化させていく考え。単に規模を追うのではなく、グループに加わる企業の文化を尊重し、シナジーを最大化するM&Aを推進するため、組織戦略およびPMI(買収後の組織融合)を担当する役職を設置、創業メンバーの本間真氏が着任した。

(藤原秀行)

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