商船三井グループが日本初、持続可能性などの目標達成状況に応じて料金減額するリース契約締結

商船三井グループが日本初、持続可能性などの目標達成状況に応じて料金減額するリース契約締結

東京センチュリーと連携、ケミカルタンカー対象

商船三井は7月2日、グループのシンガポール現地法人MOL Chemical Tankers(エムオーエル・ケミカル・タンカーズ、MOLCT)が、グループの環境戦略の一環として、東京センチュリーとケミカルタンカー「BONITA ANA」(ボニータ・アナ)を対象に、日本初のサステナビリティ・リンク・リース(持続可能性連動型リース)契約を締結したと発表した。

今回の契約では商船三井グループの環境戦略と整合した、持続可能性向上などの目標「サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット」を設定し、その達成状況に応じてリース料が減額されるのが特徴。

東京センチュリーはイネイブラー(調整役)として、日本型オペレーティングリース(JOLCO)での支援を目的とした国内初の持続可能性向上のための資金調達に関する枠組み「サステナビリティ・リンク・ファイナンスおよびトランジション・リンク・ファイナンス・フレームワーク」を策定しており、今回のリースはこのフレームワークを活用した第1号案件という。


ケミカルタンカー「BONITA ANA」(商船三井提供)

商船三井グループは今後も、環境負荷低減のための施策を展開する上で、同様の環境配慮型資金調達を積極的に活用する方針。

(藤原秀行)

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