トーハン、ファミマ・ローソン向け雑誌・書籍配送は1万店舗で引き継ぎ困難の見通し

トーハン、ファミマ・ローソン向け雑誌・書籍配送は1万店舗で引き継ぎ困難の見通し

日販から移行し25年4月開始の3分の1相当、物流能力考慮

※トーハンが7月24日に方針を正式発表したのを受け、記事内容を一部修正いたしました

出版取次大手のトーハンは7月19日、同業の日本出版販売(日販)から2025年3月にコンビニ大手ファミリーマート、ローソン両社の店舗向け雑誌・書籍配送を引き継ぐ件に関し、3分の1程度の店舗は配送を終了する見通しになっていることを明らかにした。

トーハンは日販からファミマ約1万6000店舗、ローソン約1万4000店舗の計約3万店舗分の業務の一定程度を引き継ぐことで合意済み。トーハンの現状の物流センターの能力を考慮すると、対応できるのは最大でそれぞれ約1万店舗ずつの計約2万店舗にとどまる見通しという。

具体的にどの店舗で配送を取りやめるかについては、トーハンとコンビニ側が協議して詰める。雑誌や書籍の売り上げが低い店舗が対象になるとみられる。配送を中止する店舗は今後、店頭の専用端末で書籍を取り寄せられるようにすることなどを検討するもよう。

トーハンが現在担当しているセブン-イレブン向けの配送業務は従来通り継続する。

(藤原秀行)

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