専用伝票など存在の現場で導入想定
ラピュタロボティクスは8月7日、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」に関し、対応可能なピッキング方式に「リストスキャン方式」を追加したと発表した。
ラピュタPA-AMRは2000年の商用化以来、これまでに約50拠点以上、累計販売数は500台を超えている。利用できる環境の裾野を広げるため、リストスキャン方式を開発した。
物流現場では荷主や取引会社の要望で、取引先指定の専用伝票や、専用フォーマットの出荷ラベルなどを使用するケースが多く、こうしたケースではラピュタPA-AMRを使って荷物(=商品)自体の集荷業務を効率化できたとしても、その後に荷物と帳票類の突合作業が別途発生、大きな手間が残ってしまっていた。
リストスキャン方式を採用する場合、事前に印刷された帳票類に印字されたバーコード(出荷番号やピックIDなど)を使って、行いたい作業を好きな作業順でロボットに割り当てることが可能。その結果、帳票類と荷物の事後照合(=カルタ取り)が不要になる。
リストスキャン方式により、専用伝票など事前印刷帳票がある現場、リレーピッキングを行っている現場にそれぞれ導入できるようになると見込む。
また、任意のエリアにだけ、ラピュタPA-AMRを採用することも可能となり、より柔軟なピッキング方法に対応するようにしている。
従来のピッキング方式とリストスキャン方式をハイブリッドに活用することも可能。例えば、BtoCのピッキングはEC向け(従来の方式で対応可能。ピッキング終えてから帳票類が印刷される現場)、BtoBは店舗出荷向け(リストスキャン方式で対応可能。専用伝票があり、ピッキング作業の前に帳票類が印刷される現場)のように、現場において最適な方法でピッキング作業を選べるようになるとみている。
(藤原秀行)※いずれもラピュタロボティクス提供