プリマハムグループが計24台試験導入開始
イノフィスは8月16日、プリマハムグループで養豚事業を手掛ける太平洋ブリーディング(東京都品川区東品川)が、イノフィス製サポータータイプでは最強クラスの補助力を備え腰の負担を35%軽減する「マッスルスーツSoft-Power」5台、マッスルスーツの機能性をより身近で手軽にした、服のように装着できる「マッスルスーツSoft-Light」19台の計24台を採用したと発表した。
アシストスーツは太平洋ブリーディングが保有している全国の直営農場7カ所に配備。飼料や豚の運搬作業、中腰姿勢での飼育作業の身体的負担軽減を図る。
イノフィスのアシストスーツを畜産業に収めたのは初めてという。
マッスルスーツSoft-Power(イノフィス提供)
養豚は大規模な飼育施設を持つ農家への集約や、IT技術の進歩などによる効率化を受け、1戸当たりの飼養頭数と子取用雌豚頭数は増加し、令和6年度(2024年度)には1戸当たりの飼養頭数が過去最高の2810.9頭に達した。
しかし、高齢化などに起因した畜産経営の労働力不足の影響は深刻で、1戸当たりの飼育頭数が増加しても人手が増えず、1人当たりの負担は厳しさを増している。
飼料の運搬、豚の移動や検査など機械化できない業務も多く、イノフィスはアシストスーツなど負担を軽減するテクノロジーでの業界貢献は急務と考え、採用を働き掛けてきた。
(藤原秀行)