1人ストも実施
個人加盟の労働組合、総合サポートユニオンは8月19日、東京都内で記者会見し、ヤマト運輸に職場の熱中症を防ぐ対策を講じるよう要求していることを明らかにした。
ヤマトの営業所で働いている同ユニオン加入の50代男性が、倉庫内で荷物の仕分け作業をしている際、屋内が高温になっていたため、頭痛や吐き気などに苦しめられたという。
男性は抗議のため、同日に1人でストライキを決行。同ユニオンは全社で熱中症による労災の実態把握、全労働者に対する猛暑対策の実施、全職場での気温把握を行うようヤマトに申し入れた。
同ユニオンによると、ヤマトと8月上旬に団体交渉を実施。同ユニオンから熱中症対策を求めたのに対し、ヤマトは大型扇風機を導入するなどの対応をしたが、同ユニオンが要求している小型ファン付きの空調服はまだ支給していないという。
同ユニオンによれば、男性は会見で「世界的にも異常な気候変動の中で熱中症対策が進んでいる。ヤマトは業界最大手なのでここが動かないと日本の物流現場は変わらないという思いがあり、今回ストライキに踏み切った」と説明した。
(藤原秀行)