燃費や事故発生状況などのデータ活用、効率的な活動をコンサルティング
東京証券取引所は8月23日、物流企業の安全活動を継続してサポートするコンサルティングサービス「TRYESプログラム」などを手掛けるアスア(名古屋市)のグロース市場への新規上場を承認した。上場は9月26日付。
1993年、愛知県春日井市でガス漏れ警報器取り付け業務を個人事業として起業、94年に有限会社アスアサービス(現アスア)を設立した。2004年に現社名へ変更した。
物流企業向けコンサルティングは、車両の燃費や交通事故発生状況などのデータを活用し、効率的な安全活動を展開できるようアドバイス。専門のコンサルタントを派遣し、24時間体制でサポートしている。
クラウドベースの定額サービスも展開。ドライバーへの法定教育として設定されている12項目の資料作成やeラーニングの設定などを担っている。
併せて、車両に情報機器を搭載、走行履歴のデータを自動的に収集するコネクティッドカーを使い、燃費・事故のデータを生かしてエコドライブの習慣を身に付けられるようスマートフォン経由でメッセージをドライバーで伝えるメッセージングサービスも展開している。
従来は東海エリアを軸にサービスを提供しており、今後は大手事業者にも利用を働き掛けるとともに、営業エリアを全国に拡大していきたい考え。
このほか、通信機器の販売・取り付けなども請け負っている。2023年6月期の単独売上高は12億3868億円、経常利益は1億1489万円だった。
(藤原秀行)