安定運用可能にし普及促進目指す、国際共同研究開発にも参加
ZMPは8月29日、東京都内の本社で開催した自社の宅配ロボットなどを紹介するイベントで、小型配送ロボット「Neubie(ニュービー)」を手掛ける韓国のスタートアップNeubility(ニュービリティ)と協業すると発表した。
ZMPが展開している、複数台のロボットや自動化機器が適切に稼働できるよう制御するOS(基本ソフト)「ROBO-HI(ロボハイ)」と接続可能にする。
ZMPも宅配ロボット「DeliRo(デリロ)」を実用化しており、両社は協業でより安定的に宅配ロボットを運用できるようにし、ロボット宅配を日韓の両国で広げていきたい考えだ。
会見したリーCEOは「ロボハイと接続することでより安定的なロボット運営が可能になる」と語った。
「Neubie」を前に会見するリーCEO。右はZMPの「DeliRo」
両社は韓国政府の支援を得て、今秋から約3年間、ETRI(韓国電子通信研究院)が主導する「宅配ロボットを含む自律移動型ロボットシステムのためのディープラーニングに基づく自律移動制御システム」の国際共同研究開発に参加する。
同日、ZMPの谷口恒社長とニュービリティのアンドリュー・リーCEO(最高経営責任者)がMOU(覚書)に調印した。
MOUに調印したZMP・谷口氏(右)とニュービリティ・リーCEO
ニュービリティは2017年11月設立。費用対効果の高いオンデマンドのロボット配送サービスを運営することで、都市の歩道を自動化することをミッションに掲げ、ソウルを拠点に、世界で最も人口密度の高い大都市でも移動できる自律型配送ロボットの実用化を目指している。
イベントは8月30日まで開催している。ZMPの各種ロボットを展示しており、目的地まで自動で移動する1人乗りの「歩行速モビリティ」を子供たちが体験することも可能。
「歩行速モビリティ」を親と一緒に体験する子供たち
展示している宅配などのロボット
(藤原秀行)