新たに用地の優先交渉権取得、「集積地」として発展目指す
物流施設の開発・運用を担う新興デベロッパーのロジランド(東京)は6月3日、埼玉県春日部市で第2号の開発案件として、9780平方メートルの用地取得の優先交渉権を獲得したことを明らかにした。
2019年創立の同社は第1号案件で、やはり春日部市内にある1万3203平方メートルの開発用地の売買契約を締結し、地上4階建て、延べ床面積2万5623平方メートルの施設「ロジランド春日部ベースⅠ」を建設する計画を進めている。
さらに近隣でもう1棟を「ロジランド春日部ベースⅡ」(地上3階建て、延べ床面積1万8848平方メートル)として開発、eコマースなどの物流需要を着実に取り込みたい考え。
2棟はいずれも幹線道路の国道16号と4号が交差するエリアに立地し、東北道の岩槻ICや常磐道の柏ICからアクセス可能と交通の利便性が高いことが特徴だ。ロジランドは「宅配便主要ターミナルが近いことからeコマースの物流拠点としても需要が高いエリアで、周辺地域からの従業員確保も容易なため物流拠点としてポテンシャルは非常に高い」と指摘。
春日部市では他のデベロッパーなども積極的に物流施設開発を展開している。同社は「(他の)開発業者や投資家と協業しながら、当該エリア全体を物流集積地として発展させ、春日部市の地域活性化や産業振興に貢献していきたい」と強調している。
(藤原秀行)