Shippio、国際物流事業者と荷主の貿易情報共有支援するサービス提供開始

Shippio、国際物流事業者と荷主の貿易情報共有支援するサービス提供開始

本船動静を自動更新、関係者間のチャットも利用可能

Shippioは9月4日、国際物流を手掛ける事業者向けに、荷主企業との間で効率的に情報を共有できるようサポートする新サービス「Shippio Works(シッピオ ワークス)」の提供を開始したと発表した。

同社は荷主企業向けに、貿易関連業務効率化を支援する「デジタルフォワーディング」「Any Cargo」の2種類のサービスを展開している。

「Shippio Works」は初めて、物流事業者向けのサービスとなる。

「Shippio Works」はクラウドに情報を蓄積した上で、輸送案件を一覧で表示、複数の商品の動きを一目で確認できるほか、本船動静を自動でトラッキング、更新することで担当者がシステムを通じて商品の輸送状況を定期的につかめるようにしている。商品の到着予定日が変更になった場合はすぐに把握できる。

併せて、多岐にわたる関係者がチャットでやり取りし、情報を迅速に共有することが可能。チャットの内容をメールで通知したり、そのメールに対する返信は「Shippio Works」内のチャットボックスに自動反映することができる。アクセス権を付与することで、情報を共有できる関係者を絞り込むことも可能。

さらに、今年の秋ごろをめどに貿易書類をアップロードすれば、AI-OCR(光学式文字読み取り技術)で必要な項目を読み取り、テキスト化できるようにする予定。

同社は関係者間の“伝言ゲーム”による誤情報の伝達や貿易書類の転記ミスを防げると強調している。ある国際輸送事業者は「Shippio Works」を試験的に活用したことで、メールや口頭による過度な社内確認がゼロになったという。

Shippioの佐藤孝徳CEO(最高経営責任者)は「向こう5~7年程度で日本発着貨物に関して行われるコミュニケーションの30%を下支えするようなサービスにしていきたい」と抱負を語った。

(川本真希、藤原秀行)※いずれもShippio提供

経営/業界動向カテゴリの最新記事