100日以上連続動作可能と見込む、10月販売開始
半導体などのソリューション提供を手掛けるマクニカ(横浜市)は9月9日、ワールドワイドでシームレスに車両・貨物の位置追跡と状態監視が可能なクラウドサービス「Macnica Tracks(マクニカ トラックス)」を開発したと発表した。販売開始は今年10月下旬の予定。
コールドチェーン向けの温度管理、衝撃検知、紛失・盗難防止や運行管理など、多岐にわたる機能を装備。位置情報に加えて、温湿度・気圧・照度などのセンサーデータ、貨物への衝撃や落下・開封などのイベント情報が、クラウドを通じてオリジナルのダッシュボードで可視化できるため、容易に導入することが可能。
マクニカが取り扱っているQualcomm(クアルコム)で実績のある携帯電話通信技術を使ったトラッカーデバイス(モニタリング端末:QTSシリーズ)とマクニカ開発のクラウドサービス、ダッシュボードで構成。デバイスで取得したセンサーデータはダッシュボードまたはAPI経由でデータ提供する。
モニタリング端末は、用途に応じて「QTS110」と「QTS112」の2機種から選べる。
サービスの概要
LTE対応でクラウドへのデータ送信からダッシュボードまで自動化し、ドライバー/現場の作業負担を軽減。海外200カ国で対応している。通信頻度が1時間に1回の場合、100日以上連続動作が可能なため、長期間輸送もカバーできるとみている。
ダッシュボード(いずれもマクニカ提供)
(藤原秀行)