いすゞ、UDトラックスの大型トラック「クオン」向けに車両供給

商品相互補完戦略を加速

いすゞ自動車は9月19日、大型トラックのマニュアルトランスミッション（MT）車を、いすゞグループのUDトラックスに供給すると発表した。

UDトラックスは来春から、大型トラック「クオン」のMT車の一部車型をいすゞからの車両供給に切り替えて販売する。

両社は昨年から商品の相互補完を拡充しており、今回もその戦略の一環。

UDトラックスが来春発売する本モデルは、自社のブランドイメージを継承するデザインを採用し、クオンのユーザーにスムーズに使ってもらえることを重視。

いすゞグループは4月に公表した中期経営計画「ISUZU Transformation – Growth to 2030（IX）」で、2028年度の投入を目指し、ボルボ・グループの技術も活用して大型トラックの共通プラットフォームを開発するとともに、いすゞ・UDトラックス両社の強みを生かして商品を相互に供給し合うことで協業の深化を図ることを打ち出している。

いすゞとUDトラックスの商品領域における協業マトリックス

トラクタ・薬剤散布車を除く7段MT車。12段MT車は対象外。

（藤原秀行）